鶏と生ゴミ

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『CO2削減、解決策はお皿の中』
こちら の
カンファレンス会場となった
ラ・ルシクルリー。

「リサイクルの場」という造語を
店名にしていることからわかるように、
都市生活におけるエコロジーへの取り組みを
具体的に実践する
飲食店修理屋さん多目的スペース・・・です。



場所は、クリニャンクールの蚤の市で有名な
メトロ・クリニャンクール。
地上に出ると、すぐ脇!


実は、建物は使われなくなった駅舎で、
廃駅を線路脇の敷地ごと再活用。
家具から食器に至るすべてを
リサイクルで実現している、という。

でもこれが、ボロいどころか、
めちゃめちゃかっこいいんです!



そのラ・ルシクルリーが実践している、
「生ゴミの処理法」のニュースを見つけました。
上の画像がそれです。


調理場で出た野菜の皮や、
お客さんが残した残番を、ゴミ箱に捨てる代わりに
鶏に食べさせています。


「鶏にはパン、と思いがちですが、
実は雑食動物。
レタスでも脂身でも、なんでも食べるんですよ」




と、マルタンさん。



「鶏は、年間200㎏もの残飯を消費します。

ウチには20羽以上いますから、
数トンになる勘定ですね」




お客さんたちの反応も良好で、


「パリの住人も、もともとは田舎の出身者。
こういう風景には和みますね」

「祖父や祖母たちの時代の
良い習慣に戻る思いです」


など。



日本でお会いした
パーマカルチャーの専門家・四井真治さんによると、
鶏は自分の足で土を引っ掻く習性があるので、
糞と空気が満遍なく地面に混ざり
循環農業の観点からも好都合なのだとか。
 *四井さんのサイト→ソイルデザイン




残飯を、ゴミにするのか。
それとも、鶏に食べてもらうのか。



地面をよくして、
卵も産んでくれて、
しかも、人間の出す残飯まで食べてくれる。

小さな体なのに、
すごいですね、鶏!!
第一、ゴミ箱より
ヴィジュアルもずっといいです・笑




La Recyclerie
La REcyclerie
83 boulevard Ornano
75018 Paris
T : 01 42 57 58 49
contact@larecyclerie.com
軽食コーナーは8時〜16時
他のスペースは12時〜深夜
(金土は午前2時まで、日は11時〜22時)






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手ぬぐいで、フランスのテーブルセッティング 

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フランスの家庭では、
食事をするときにまず、テーブルをセットします。
これはだいたい、子供のやくめ。


大きな平皿の両端にナイフ、フォーク。
その上のほうに、小さなスプーン。
スプーンは、デザートに使います。
(ケーキもフォークでなく、
スプーンで食べる国、フランス・・・)

そしてコップ、ナプキン!



ナプキンは、絶対に必要なもの。


昔はナプキンリングがあって、
自分用のナプキンはこれ、とわかるように
目印になっていたと聞きました。



布製のナプキンを、1回使っては洗う、ということはなく、
何回かは使います。
これは昔の話ではなく、今でもそう。



ですので、親戚が大勢集まる食事の後などは、
一度使ったナプキンを片付ける時に
各自たたみ方を工夫して、
次に使うとき自分用だとわかるように・・・
面白いですよね。





我が家では、ある時から
日本の手ぬぐいを
ナプキンとして使うようになりました。
*上の写真の、赤いのが手ぬぐい。



お土産に手ぬぐいをもらうことが多く、
また、同じ柄のものはないので、
自分用が一目でわかり、便利です。


家族3人がテーブルにつくときは、
色も柄も違う3枚の手ぬぐいが
テーブルにセットされます。
カラフルで、なかなか良いもの。


・・・こうしてセットしたテーブルの真ん中に、
まずは前菜のサラダをボウルごと置いて、みんなでサーブ。
サラダを食べ終わったら、
パンできれいに皿を拭ってから
同じ皿にメインをサーブ。
メインは、例えばグラタンだったり、煮込みだったり。
これも、テーブルの上で取り分けます・・・



ところで、
考えてみると、日本には
箸にしても、ご飯茶碗や湯のみにしても、
からなず自分用がありますよね。
めいめいが、違う色や形の食器を使う。



フランスは(そして多分、西洋諸国のどこでも)
テーブル全体で、そろいの食器を使う。




その、"テーブル全体が揃いの食器"、という伝統は深いものらしく、
実に、私たちの親の世代までは、
嫁入り道具のテーブルセットは
すべて
36個が一組だったそう!



ワイングラス、水のグラス、
ディナー皿、デザート皿、
ナイフ、フォーク、ナプキン・・・どれでも、36個がワンセット。
36人が着席する食事を
自宅で振舞うことがあるのか?(そんなこと、可能なのか??)

ずいぶん多い気がしますが、
そういうものだった、と。



日本だと、食器はだいたい
5個が一組ですよね。
フランスとはだいぶ違います。




そんなわけでフランスでは、
アンティークの店や蚤の市に行くと、
ずららららら〜っと、そろいの食器がある、という。





ちなみに、
この36枚が、1枚でも欠けていると
お安くなります。
または
1ダース12個で一組、
半ダース6個で一組に。

36枚なんて、私たちには最初から不要なので、
欠けたもので十分。
チャリティーショップで買った
バラ柄のリモージュ焼きのセットは、
スープ皿や立派なソース入れなどもあって、
全部でいくらだったか・・・
1枚につき2ユーロ程度の勘定でした。

子供の誕生日用に、子供本人が選んだものです。
この値段なら、割れても気に入らなくなっても
全く惜しくない。
子供のおもちゃにしよう、
と買ったらば、
案外、人を呼ぶときに重宝しています。
そろいというのはいいですね。
すべてが揃っているというだけで、なぜかフォーマルな趣になります。



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そろいのテーブルも、
自分用が一目でわかるテーブルも、
それぞれの持ち味がありますね。