DEMAIN— フランス映画『明日』

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2015年12月に上映され、
以来ロングランを続けているフランス映画
『DEMAIN』。
ドゥマン=明日、というタイトルの、ドキュメンタリー映画です。

メラニー・ローランさん(女性)と
シリル・ディオンさん(男性)の
二人の映画監督による作品。
(ともに30代)


「私が妊娠している時、
2100年には人類のほとんどが滅亡する、という研究結果を知りました。
子供達の世代は、水やエネルギーに乏しい環境に
暮らすというわけです」




映画は、こんなメラニーさんのダイアログで始まります。


「じゃあ、少しでも環境を守るために
私たちはどうすればいいの?」

「具体的に何ができるのかな?」


みんなが思う素朴な疑問の答えを求め、
映画仲間が集まって、世界中のパイオニアを訪ねて話を聞いた
旅の一部始終が、
フランス映画らしい詩的な映像と
情緒を盛り上げる音楽とともに
展開される・・・映画らしい、いい映画でした。



『DEMAIN』は、私の次女が課外授業で見に行き、
「よかったよ」
と、教えてくれて、知った作品です。
確か、封切り間もない頃だったと思います。


その後、2月のセザール賞(フランスのアカデミー賞)では
最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。
何より、4ヶ月経った今も上映され続け、
啓発的なドキュメンタリー作品としては異例の
成功を収めている。




私は最初、この作品は
オーガニック農業のことだけを
語るものだと想像していました。


そしたら、とんでもない、
農業から経済、経済から政治、政治から教育、と
話はどんどん広がります。



いろいろな驚きがある中で
特に印象的だったのは、
大規模集中農業よりも、
小規模なパーマカルチャーの方が、生産性が高い
、ということ。


面積から得られる収穫物が多いのです。


しかもこれは誰にとっても明らかな事実で、
研究者のみならず、政治家も、
もう何年も前からよく承知している、と。



「それならなぜ、早く切り替えをしないのですか?」


この問いかけに
オリヴィエ・ド・シュッテールさん
(ベルギー人法律家、大学教授、国連特派員)は、
こう答えていました。

「政治家は、現時点の要求に
すぐに応えなくてはなりません。
これはもっともなことです」




農産業が世界の5大企業に牛耳られていて、
その5大企業が石油産業の親玉で、
彼らが儲かるように経済システムが作られている・・・



「そもそも、お金は誰が作れるの?」

「銀行ならどこでも作っていいんだよ!」


ということで、一同は
スイスのローカルマネー、ウィール(WIR)を訪ねます。
スイスには、企業人だけが知る通過があるんですね!


*そしてさすがインターネット、
WIRについて書いてらっしゃる方がいました!→こちら



ローカルマネーを使うことで
その地域の中だけで通過が回り
その地域の産業が潤う、というヴィールの仕組みに賛同し、
イギリスのブリストルでも
このローカルマネーが取り入れられているそうです。




ここで面白かったのが、
私たちが民主主義と思っていることは
実は民主主義じゃない、という発見でした。


「弱肉強食は健全な自由競争の摂理、
普通なこと、仕方のないこと」
ではないのですね!



例の5大企業と別の場所で消費活動をすれば、
大幅にお金の問題から自由になれるのでは?
これは経済難に苦しむ私には朗報です!
(とは言っても実際はなかなか難しいですが、
それでも希望が持てます)



約1時間半のドキュメンタリーを
ここで要約するのは無理なので、
是非とも日本で上映してほしいものです。
ドイツ上映は、今年6月から決定しているとのこと!


長〜い不況に苦しむ日本経済の影響をもろに被って
やってゆかねばならない今の人たち、
これからの人たちが、
『DEMAIN』から素敵なヒントをつかんでくれる、
そんな気がします。


それに第一、誰だって
「環境が破壊される」
「水がなくなる」
「石油が枯渇する」
「食料が不足する」
等々、
お先真っ暗な考えとともには、生きて行けないですよね


公式サイト→DEMAIN le film








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