メンソレータムの底力

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我が家の、« 何にでも効く薬 » 、
メンソレータム。


もはや、家族の間では、
メンソレータムという名前ではなく、
「 « 何にでも効く薬 » をつけておきな」
と、これが名前になっています。


なぜ、こう呼ばれるようになり、
また実際、何にでもよく効く立ち位置になったのか、
あまり覚えていませんが
私が子供のころ
祖母、両親が、タイガーバームのことを
« 何にでも効く薬 »
と、呼んでいたせいかなと・・・

似ていますよね、タイガーバームとメンソレータム。


そんなわけで我が子らは、
小さかった時は、キズ、やけど、虫刺されに、
大きくなってからは、ニキビにも
必ずメンソレータムをつけています。


私はというと、実は
あまり使ったことがなかったのですが、
数年前に猫にひっかかれた時、
しみるのを我慢してたっぷり塗布したところ
びっくりするほどすぐによくなり、
以来、毎日欠かせない品に!

(メンソレータム〜、恐れ入りました〜!)




さて、毎日
何に使っているかというと、
スキンケアです。

アラフィフになってからこっち・・・
口元がものすごく
乾く感覚がありませんか?

口元、というか、上唇の上の全体、というのかな?
きーーーっ、と皮膚が引きつるような
「これものすごく渇いているよ」
という感じ。
朝も、昼も、夜も、一日中続きます。
(数年前は、同じ感覚が目元にありました)


このまま放っておいたら
梅干しババアの唇だよ!
・・・って、よく見ると、もうなってます!
梅干しババアの唇に!!


もーーーーー、たっぷり保湿するしかない!!!! と思い
うるうる系、こってり系、
色々つけました。
が、
どれも、いくらたっぷり乗せても結局は乾き、
ちっともらちがあきません。

つけても、つけても、乾燥する。

そんなんじゃなくて、もっとこう、油っぽいやつ!
と、思っていたらば・・・
ふと、メンソレータムの
あのべっとり感が脳裏に・・・!



試してみると・・・
朝、起きた時も
相変わらずこってり、油っぽいまま!

こんなクリーム、他にはないと思います。
さすが、医薬品! (って、関係ないかな?)


成分を見ると(wikiによる)
案の定ワセリンが入っていました。
どうりで、べっとりこってりなわけです。

ワセリンってどこで売っているんだろう、と
ずっと不思議に思っていので、
私にとっては朗報でもあります。
こんなに手軽にワセリンが買えるわけですから。



しかし、メンソレータムは
フランスの薬局には売っていません。
そのかわり、タイガーバームはあります。
薬局、エルボリスト(ハーブの薬局)、
スーパーのドラッグストアコーナーなどで
簡単に購入出来るタイガーバーム。

フランスにタイガーバーム、なんて
ちょっと意外ですよね。


でもこの間、
twitter(仏語)で
「タイガーバームの知られざる用途」
といった内容のものが流れてきたくらいですがから、
フランス人にとって
タイガーバームは一般的なもの
ということでしょう。


エルボリストリー・デュ・パレロワイヤルの
HPによるとこちら
「痛み止め(肩こり、筋肉痛)」「頭痛止め」
として紹介されています。


私が見たtwitter情報には、意外なものがたくさんありました。
例えば・・・ 

①靴の脱臭(タイガーバームを適量布につけて、靴箱に入れる)
②虫除け(からだに塗る?)
③デオドラント(うすーく、脇の下に塗り、それをちょくちょく繰り返す)
④シールを剥がす(ガラスや、プラスチックに貼ったもの、ですね)
⑤シロアリたいじ!(木にできた虫食い穴を、タイガーバームで埋める)

いろんな用途がありますね。



タイガーバームも、メンソレータムも、
カンフルとメントールが主成分のようですから、
もし、我が家のメンソレータムを使い切ってしまったら
タイガーバームを買おうかな。


そうそう、
思い出したこと!
もう20年以上も前になりますが、
日本の美容師さん(美少年、サーファー)によると

「綺麗に日焼けするなら、メンソレータムが一番!」

だそうです。
私は試したことがありません!!


ちなみに、
イタリアのビーチ、フィナーレ・リグーレでは
老いも若きも、缶入りのニベアをつけてから、
ビーチに寝転んでいましたねえ・・・
これもやはり、20年前の話ですが。

いずれにせよ
ロングセラー侮るべからず、です!




お酢でスキンケア、ヴィネーグル・ド・トワレット

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フランスの家事にお酢がよく登場すること、
こちら に書きました。
実はスキンケアにも、お酢が登場します。

Vinaigre de toilette =ヴィネーグル・ド・トワレット
(身仕度用ビネガー)
というものが存在して、
これを愛用するパリマダム友も多いのですよ 💕

1803年創業のBULYも、
王室御用達ヴィネーグル・ド・トワレット専門店として
パリに開業したというのですから、
お酢を使ったスキンケアの習慣は
それ以前からあった、ということですよね。


ヴィネーグル・ド・トワレットは、
シードル酢(リンゴ酢)に
ハーブ類を漬け込んで
有効成分を抽出させたもの。
普通のお酢よりもずっといい香りがして、
使い心地も良いです。
ちょっと贅沢気分 💕


ビュリー、ディプティックなどから
とてもいいものが出ています。

これら高級店以外にも、
“ヘルボリスト”と呼ばれる薬草薬局にも
いい感じの手作り品があり、求めやすい価格です。
例えば、写真のヴィネーグル・ド・トワレットは
エルボリストリー・ド・パレロワイヤルのもの。
250cc 13.90ユーロ 。

成分は:
ローズマリー、セージ、ミント、ラヴェンダー、シナモン、
カンフルとニンニクを漬け込んだシードル酢



さて、この「お酢でスキンケア」、
だいぶ前に日本の雑誌でも見たことがあります。
洗顔後のすすぎ水に
お酢を少々混ぜる、という使い方。

フランスも同じで、「すすぎ」に使います。

お風呂あがり、
ヴネーグル・ド・トワレットを希釈したお湯を
ザブッとかぶる。
(または、あらかじめ希釈水を瓶に入れておいて
それを手のひらにとり
身体中に伸ばす)

または、
頭からかぶって、髪のリンスに。

つまり顔だけでなく、全身のすすぎに使います。


なぜなら、日本の水と違って
フランスの硬水はお肌の大敵!
酸性のお酢で中和を図る、
こんな習慣が生まれた、というわけですね。


ちなみに、あるパリマダムは、
「ボディーにミルクやオイルをつけるのは大嫌い!
ヴィネーグル・ド・トワレットで十分」
と言っていました。
ヴィネーグル・ド・トワレットの
軽い使用感が好きなのだそうです。

私はボディーミルクも併用して
できるだけ保湿するようにしていますが、
確かに
ヴィネーグル・ド・トワレットの希釈水を浴びた後は
肌がつるりとなめらかになります。
結構感動しますよ!


あと、みなさんはどうかわかりませんが、
アラフィフの私は
朝の洗顔をパスしています。(ここ5年来ずっと!)

20代の頃、
朝起きれば必ず顔中が油まみれで
うんざりしたものですが、
もうそんな油はどこにもありません 😞

写真右のように、
スプレー容器(リサイクルです)に浄水器の水を入れ、
ヴィネーグル・ド・トワレットを1滴プラス💧
これを朝、たっっっぷりと顔に吹きかけて
両手でなんとなくなじませ、
タオルで拭く。
これで洗顔完了、としています。



十分さっぱりしますし、
夜寝ている間に
そんなに顔が汚れるとも思えないので、
物足りなさは全くナシです 😃

(注:フランスでは「洗顔」はニキビに悩む世代のもの。
トラブルのない人は、朝、拭き取り化粧水をコットンに含ませ
顔全体をさっと拭う。
これだけでなんです。
「顔を”洗う”なんて考えられない! 肌に負担がかかるじゃない!」
by パリマダム
とのことです〜)




家事の友、ホワイトビネガー

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こんにちは。

寒い日が続いています。
日本の寒波と足並みをそろえるかのように
フランスの気温もぐっと下がりました。
公園の池も凍っています。

さて、そんな寒い日々、
ホカホカの室内でからだを動かす = 掃除!
の話題です。

写真は、ホワイトビネガー。
スーパーの食料品売り場で購入。
1リットル1ユーロ程度。

これ、いろんな用途があること、ご存知でしょうか?

例えば;
・ 家具や床の拭き掃除(ドアやスイッチの手垢もキレイ!)
・ トイレ掃除(除菌もできます)
・ 窓や鏡拭き(安いからふんだんに使える)
・ 洗濯物の柔軟剤(匂いもサヨナラ)
・ まな板やザルの除菌(口に入っても安心)
・ お風呂場のカビ予防(スプレーひと吹き)
etc


スプレー容器に移して使うと
掃除に便利です。

あ、もちろん料理にも使えます!(笑)
一応調味料の棚で売っていますから。



この、
『掃除にビネガー』は、
実は、フランスの伝統的な家事の技。

実際今まで、色々なところで目にしました。
友人宅、
三ツ星レストラン(食器拭きに使用)、
近所のスーパーでも、棚の拭き掃除に使っていましたねー。


食品なので、口に入っても安心! 
香料アレルギーの人にも安心です。
その上、安い!! 
手放せません。
というか、気づいたらこれ1本になっていました。

もし、いちいち
ガラススプレー、柔軟剤、キッチン漂白剤・・・
と買っていたら、お金もかかるし、
収納場所も取られ、めんどうです。

ずぼらな人にこそ、シンプル家事!
オススメします。